月日が経つのは早いもので、先日私もとうとう50歳になりまし
た。思えば20歳を過ぎてから本当に色んなことがありました。
まず21歳のときに脳内出血で倒れ半身麻痺となったこと。
アルバイト中に突然の頭痛で倒れて動けなくなったのですが、救急車は呼ばずにバイト先の人の車で病院まで運んでもらいました。病院で脳内出血であることが判明して即緊急手術!バイト先の人たちもかなりの修羅場だったと思います。
術後の回復は順調で、わずか3ヶ月で退院することができたのですが、半身麻痺が残ることを宣告されたときはメンタル的にかなり落ち込み自暴自棄にもなりました。それでも周囲の人たちの助けや励ましのお陰で一念発起してリハビリに取り組んだ結果、自分の足で歩けるようになりました。このときのリハビリ担当の先生や一緒に入院していた仲の良かった人たちとは今でも交流があります。
退院してからはどうしても自分で車の運転がしたくて、弟を連れ出して夜中にこっそり運転の練習をしたりもしていました。
その後、脳内出血で倒れる前に内定していた就職先にあらためて入社させてもらい社会人となったのですが、思うところがあり退職して福祉の専門学校に入学しました。専門学校に入学後、ふとしたきっかけで今の主人と出会い、東京と大阪の遠距離恋愛を経て30歳で結婚、そして35歳で倖大が生まれてママになりました。
そして倖大が1歳のときにALSであることが判明、だんだんと言葉が離せなくなっていきました。自分がこんな病気にかかることも、自分の子どもと話すことができない状況に陥ることも想像さえしていませんでした…。
それでも今、いろんな人たちに助けられながら元気に自分らしく人生を送っています。
生まれてから半世紀、「半身麻痺なんて大した事じゃないやん!」と思える、とてもレアな人生を歩んでいます。
2022.07.15 Rieko