日常の介護についての事柄や悩みや質問をしたくてもなかなかできない……。
そんな声に私たちの経験が少しでもお役に立てたらと思い、YouTubeラジオチャンネルを開設しました。
訪問介護をしている『モノローグ』さんが担当するご利用者さんの中に、看取り期であることを医師から告げられた方がいらっしゃいます。訪問をするたびに、少しずつ状態が変わっていることがわかります。しかし、ご利用者さんのご希望に沿った在宅支援をしたいと考えれば考えるほど、何がご希望なのかがわからなくなるのです。かといって、直接ご利用さんにお気持ちを聞くこともできません。そんな不甲斐ない自分が情けなくて仕方なく、気がつくと涙が出てしまう。もうどうにかなってしまいそう、と現在のつらい心境を語っています。
看取りは本当に切ないですね。しかも、長年付き添った利用者さんであればなおさらです。そのような場面でも、今までのケアを最後までしっかりやり遂げることが、私たち介護者の役目です。しかし、もともと訪問介護の現場で看取りを迎えるケースは多くありませんでした。そのため、人が死に向かうときの心構えがあまりできていないのかもしれません。ただし今後は、病院での看取りではなく、自宅で一緒に過ごした方々と最期を迎えたいと希望する方が増えていくと思われます。ですから、『モノローグ』さんはそのひとりとして、その場にいて寄り添っていること自体が、利用者さんにとってかけがえのないことなんです。
そして、看取り期の方とのかかわりを通して得られた『モノローグ』さんの気持ちや経験は、ぜひ事業所に持ち帰ってください。それらを共有することは、看取りについての貴重な情報としてだけでなく、ご自身のつらさや悲しみを少しでも軽減できるような環境づくりにも役立つはずですから。
【パーソナリティー】
齋藤智恵子 齋藤信弥 中野朋恵
番組では皆さんからのお悩みやご相談やリクエストなどをDMにてお待ちしております♪
https://www.horton-care.jp/letter/
