日常の介護についての事柄や悩みや質問をしたくてもなかなかできない……。
そんな声に私たちの経験が少しでもお役に立てたらと思い、YouTubeラジオチャンネルを開設しました。
利用者さんの自走式電動車椅子の運転が危なくなってきて……。
今年で還暦を迎えたその利用者さんは、外出をとても楽しみにされていて、当日が悪天候でもお構いなし。ひとたび外に出ると、人が変わったようにウキウキとした様子で、それは自走式車椅子の運転にも表れます。走行中の速度は常に MAX 、投稿者の『ランナウェイ』さんたちヘルパーは息を切らしながら着いて行くのがやっと。ただ、そんな無邪気な利用者さんの姿は憎めず、微笑ましくも思っていたそうです。
ところが、しばらく前から外出での自走式車椅子の運転にヒヤッとする報告が多く聞かれるように。
「赤信号で横断歩道を渡ってしまい、車にクラクションを鳴らされた」
「歩道を走行中に歩行者を追い抜こうとしたときに接触してしまった」
などなど、それらの報告には付き添うヘルパーの対応への不安や恐怖の声も寄せられているようです。
ただ、かかわるヘルパーは皆「ご利用者さんの意思を尊重することが大切」という認識を持っているため、利用者さんのご希望を止めることはできず、不安ばかりを募らせている状態です。
たしかに意思を尊重することは大切です。しかし、このままでは利用者さんがさらに身の危険に晒されるだけでなく、場合によっては加害者にもなりかねません。
今後も利用者さんが安全に外出していただけるような方策を一緒に考えてみましょう。
＊電動車椅子の法定速度について
国土交通省「自動車等に関する法令等の規定 法２条１項１１号の３
https://www.mlit.go.jp/singikai/infra/city_history/city_planning/city_traffic/6/images/sankou1.pdf
【パーソナリティー】
齋藤智恵子 齋藤信弥 中野朋恵
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