ひょんなことから、実務者研修教員講習会に申し込んで夏頃資料が送られてきました。最初だけチラッとやってはみたものの、忙しさにかまけて忘れていた!というか、やらなきゃと思いつつ今になりました…。
通信学習を終えてから、スクーリングに行かなければいけないものなのですが、何日か設けられているスクーリングがもう最終日しか残っていないことにはたと気づいて、慌てて通信学習に取り組んでいます。
実務者研修の介護課程Ⅲのみの教員研修なのですが、これが随分ボリュームがあってびっくり。
実務者研修を取りに行ったというヘルパーさんに研修どうだった?と聞くと、「うーん、なんかよくわからなかった。もう介護技術なんて時間なくて適当でしたよ。現場で実践なんて出来ません。」という悲しい返答が返ってくることが多いのですが、実際どうでしょうか?
(一生懸命やってる講師の方はごめんなさい。)
しかし、この教員研修内容は本当にしっかりやったら相当に良いものになる内容になっていますが、それが届いてないって事なのかな?と必死の形相で提出しなければいけない授業計画に取り組みながら、思いを馳せました。
ホートンを設立する何年も前に、お世話になった利用者様から言われた忘れられない言葉があります。
「上の人達の考え方はとても良いのに、それが訪問するヘルパーを通して伝わってこないのは残念」
この言葉は、その時から今までもこれからもずっと胸に刻んでいきますが、うん、なかなか難しい。
だから、時に「HORTONのヘルパーさん良いね」と利用者さんが仰ってくださる時は本当に嬉しくなります。
この教員研修に取り組みながら、学ぶ人達(働く人達)は、それぞれ経験値や知識、技術力も違うことを念頭に置いて、そういう人達に出来るだけ満遍なく伝えるには、伝える技術と愛情が不可欠なのではないかと思いました。
なぜそう思ったのかというと、価値観も経験値も知識も技術もまちまちな人にいっぺんに教えるのって、ちょっと想像しても大変ですよね。「えー、ここから説明しなきゃだめ?」「もう何回も繰り返し言ってるんですけど?」「頭化石化してるよー」とか、わんさかの「えー!」が出てきそうです。技術だけでは難しい。これは愛でしか乗り越えられないのではないかな。たぶん。
2021.12.14 C.Saito