5歳の長男は事あるごとに出された食べ物に対して文句を言う。
今日はママが作った卵焼きに対して「ずっしり卵焼きはいやなんだよーもう!」と文句を言っていた。大きめに切られた卵焼きが箸でうまく持てずにイライラしたようだ。
いつかこの子も母親の手料理が有り難かったと思う日が来るのかなー、と思うと、何とも言えない、複雑な気持ちになった。
後になってふと、あの複雑な気持ちは何だったんだろうかと考えてみたら、何となくわかった気がした。
母親の手料理に有り難みを感じ始めるのは大体20代中頃ぐらいだとする。
20年後というのは結構先の話で、自分が生きている保証はないし、勿論子供だってそう。
病気や事故、事件に巻き込まれる可能性だってある。
お互いに絶対に死なないとは言い切れないのだ。
ああこれが儚いという事か、とリアルに体感した、ある日の晩御飯でした。
2022.6.13 T.Kimoto