先日、そば屋でカウンターに座るとテーブルの端に500円玉が置いてありました。
普段だったら店員に500円玉を渡していたんですが、なぜかその時は渡さずそのまま置いておくことにしました。
その理由は次に座った人が使ってくれればいいと思ったからです。
お客が使ったら店に循環するからお互いが潤うなと思いました。
話は変わりますが、このことで思い出したことがあります。
以前テレビで無料で定食を提供する食堂を紹介していました。
払うお金がない人はカウンターにある大学ノートに名前と定食、金額を書いてからオーダーする。
すると店主のおじさんが無料で提供する。もちろんお金は払わなくていい。
店主のおじさんは「まず食べること、食べないと力がでない」と言っていました。
主に学生さんが利用することが多いようです。
そしてその学生は社会人になるとまたこの食堂を訪れ、感謝を伝えにきます。
また何年もたった後、結婚し、子供を連れて訪れたりします。
遠方から店主に会いに来ます。
苦しい時に手を差し伸べてくれたこと、
店主の食べさせてあげたいという思いが、時が経っても決して忘れないつながりをつくったんだと温かい気持ちになりました。
2022.9.12 M.Watanabe
