1月の日記でも触れていたが、日本中でインフルエンザが猛威をふるっている。 引き続き体調に注意しながら過ごそうと思っている。
国家試験もやっと終わり、結果はともかくしばらくゆっくり過ごしたいと思う今日この頃。 最近よく考えていることについて書こうと思う。。
「変わったね。」と言われることが多くなった。
先日も先生から言っていただいた。時に厳しくも、あたたかく4年間指導してくださり、よく相談事を聞いてくださり、恩師ともいえるような先生に出会えたことを本当に良かったと感じている。そして、前の私から今の私に変わったことは何なのかということについて考えてみた。
ろう学校から大学へ入学し、再び健聴者の中で過ごすこととなった。日々たくさんの情報が、私に伝わることなく漏れていることに気付きながらも、大学入学当時は分からないときに、分からないと言えなかった。話し合いがあっても、最終的な結論を教えてもらうだけで、そこに行き着くまでの議論は分からなかったし、知ろうともしなかった。ただ、最終的な答えが出るのを待ち、答えがでたら、違和感があっても意見することなく、提出用紙に記入した。完全に受身、思考停止状態であった。
いつからだったか。はっきりした境目は覚えていないが、多くのちょっとしたきっかけから私の過ごし方が変わっていった。このままではだめだと気付いた。
アルバイトでは、訪問介護の仕事に応募したり、ヘルパーとして働くための資格を取ったり、障害者運動に関わる人に話しを聞いたりと、様々な興味を持ったことにまず挑戦するようになっていった。大学の実習では施設に泊まり、施設で暮らす障害をもつ人の気持ちに思いを馳せた。挑戦に失敗した時は、前例を調べたり、身近な人に意見を聞いた。無理だと言われた時は、それはなぜか、障害ゆえに難しいのか、個人的な性格などの問題なのか。障害が原因だとしたら、周囲の人にどのような協力をしてもらう必要があるのか。考えることはいっぱいあった。今までなんでもかんでも、どうせできないと思い込んで行動しなかった私は、考えるという行動をおろそかにしていたのだと気付いた。「難しいだろう。」と思った先に行動がなかったのだ。
まだまだ考える力は足りていないと思う。ただ、前よりは意見を言えるようになったし、最終的な結論までの過程を知ろうとするようになった。自分の思いを伝えるために、声だけに頼らないコミュニケーションも取り入れている。
今の私は前よりも考えるようになった。だから「変わったね。」と言われるのかもしれない。
これからも良い方向に変わっていけるように、考え続けたい。