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「ご飯」

私がALSになってから今年で14年になります。
正確に表現すると「ALSと診断が確定してから14年」ですが、その後に大阪で気管切開を行ったため、かれこれ10年以上はまともにご飯を食べられていいないことになります。
もともと食べることは大好きで、結婚してからも主人と二人でよく飲みに行っていたし、倖大が生まれてからも週末には頻繁に外食に出かけていました。

ちなみに食べるだけでなく作る方もしっかりやっていました。
ALSになってからも自分の身体が動くうちはキッチンに立ち倖大のご飯を作っていました。そんなに凝ったものは作れませんでしたが「自分が作ってママのご飯を食べてもらうことに意味がある」と思い、頑張って作っていた覚えがあります。

いまは私がメニューを考えてヘルパーさんに作ってもらっていますが、倖大の食事に自分が関わっていることは日々の生活の中で大きな励みになっており、ヘルパーさんにはとても感謝しています。

そんな倖大も4月からは高校生になります。いつまで倖大の食事のメニューを考えることができるのかと思うと、もう終わりが近づいているのかもしれません。
高校生になったら友達と夕飯を食べて帰ってくることも多くなりそうですが、倖大が卒業するまでの3年間、倖大が喜ぶメニューをたくさん考えてお腹いっぱい食べて欲しいなと思います。

やはり母というものは「子どもにご飯を食べさせること」について並々ならぬ思い入れがあるのだなぁと感じています。
ちなみにこの思い入れが主人に対して発揮されないのは申し訳ない限りです。

2023.03.15 Rieko

公開日 : 2023-3-15 りえこ日記

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