強力なサポーター
4月末に福祉用具を導入しました。
①特殊便器→便座が低く立ち上がりにくかったので座面を上げてウォシュレットに!
②歩行支援用具 (たっちあっぷ)→ベッドからの起き上がりに最適です!
③入浴補助用具 (バスボードU)→浴槽への出入りを安全に!
④浴室に手すりを2本設置!
我が家は今のご時世ではめずらしくバリアフリーとは無縁のバリアバリアの家なのです。(-_-メ)
とはいっても言葉だけでは「バリアハウス」の想像がつきにくいようで、いろいろと心配してくださった知り合いのH先生(理学療法士で現大学準教授)とM先生(作業療法士でケアマネージャー)が現地調査を兼ねて2月末に遊びに来てくれました。
その時にいただいた的確なアドバイスをもとに福祉用具導入となりました。
健康な身体だと気づきにくいのですが、便座を3㎝あげただけで、ベッドや浴室に手すりを付けただけで、段違いに安全な状態で生活することができます。
物理面に少し手を加えたり、ちょっとしたアイデアを取り入れるだけで生活していく意欲はかなりアップします。
そこに「心のバリアフリー」が加われば向かうところ敵なし!です。(*^^)v
福祉用具を導入して2ヶ月が過ぎた7月上旬には、私の生活状況や身体の状態を気遣って、その後の様子を見に来てくださいました。
この2名の先生は17年前に脳出血で倒れたときにリハビリでお世話になって以来、プライベートでも仲良くしていただいており、私が絶対的信頼をおいている先生方です。
足の調子が悪い時は診てもらったり、制度利用の仕方やタイミングについてアドバイスをしていただいたり、役所に掛け合ってくれたりと本当にありがたいです。
この難病を乗り切るために必要な人脈を得るため、17年前の病気があったのかもしれないと思うほどです。
余談になりますが、先生にいただいた手土産に、医療従事者のプロフェッショナルを感じました!
1回目はロールケーキ、2回目はプリン。これはきっと私の嚥下機能を考慮して下さってのチョイスだったと思います。
ありがとうございました!
ほたる鑑賞
先日、夕方からの鍼灸治療を終えた後、大阪市都島区にある「太閤園」に蛍を見に行ってきました。
この太閤園の蛍は、数こそ少ないものの庭園内の小川に自生している自然発生のヘイケボタルなのです。
車イスで庭園を回りながらゆっくりと奥に進んでいくと、照明のない暗い小道の小川の中に黄金色に光る蛍を発見!
その小道こそが「蛍鑑賞スポット」でした!
ただし、そこは車イスがなんとか通れるぐらいの幅で下は石畳でした…(>_<)
混雑した石畳の道をなんとか車イスで進み、途中で止まって蛍を鑑賞していると、見知らぬおじさんがこうちゃんに「ボク、手だしてみ!」と一匹の蛍を手渡してくれました。
こうちゃんは怖がることもなく「きれいなぁ。かわいいなぁ。ママも手だしてみ!」と言って私の手にそっとのせてくれました。
さらに先にある蛍の群生スポットへ移動しようとした、そのときです。
車イスで進む私たちを見た女性の方が「車イス通りま~す!」と周りの人たちに声をかけてくれました。
すると混雑していた目の前の道がスッと開いたのです!
本当は蛍を見たかった私たちでしたが、その場の空気と女性の親切を裏切ることができず「ありがとうございま~す」と笑顔でその場を通過することに…(-_-;)
通り過ぎた後の「今のは行くしかなかった!」という主人のつぶやきに、顔を合わせて笑いました。
でも蛍の光よりも温かい人の優しさに触れることができた、楽しいイベントになりました。
「感謝」する幸せ♡
先日、ふと「病気になる前の左マヒの自分は今と比べたら健常者のようなものだったなぁ」と思ったことがありました。
でもその時に後遺症に冒されず残った身体に感謝していたか?というと言葉につまります。
人の気持ちはとかく失ったものにフォーカスされがちですが、本当に大切なのは「残されたものを愛おしみ感謝すること」だと思いました。
なんとなく、後ろを振り返り大切な落とし物を拾うことができた気分です。
時々立ち止まることも大事ですね!
日常の小さなことささいな幸せ・・・
「こうちゃんとお風呂に入って身体や髪を洗ってあげられる」
「夜、眠るときにこうちゃんの背中をさすってあげられる」
『いま出来ること』の小さな幸せに感謝することで、自然と目の前に明るい道が見えてくる、そんな気がしています。
~旦那後期~
大好きな酒を、それこそ浴びるように飲み、父が逝きました。
まだ携帯電話などない大学の頃、私の友人からの電話に
「こちらは群馬県警だが、君はどこにかけているんだ?」とか、
「突然だが、息子は昨日の交通事故で死んでしまったよ…」とか、
「さっき女の子と出かけたけど、君じゃなかったの?」とか、
本当にはた迷惑な父親ではありましたが、まぁ愉快な人でした。
思うところはいろいろありますが・・・・・合掌。