St.Valentine’s Day
私を良く知る人は声をそろえて「意外」と言いますが、こう見えても手芸好きで、クッションやパジャマ、寒くなるとセーターやマフラーを編んだりしていました。
学生の頃は編み物好きの親友のお母さんと、友人そっちのけで編み物談義で盛り上がったりすることもありました。
脳出血の後遺症で左手が使えなくなったときには “編み機”の使用をすすめられたこともありましたが、現在も普通に棒を使っています。
今年のバレンタインプレゼントでは、こうちゃんに新作のマフラーを編みました。
一昨年は2色の毛糸を交互に編んだデザインにしましたが、今回はグラデーションに彩色された1本の毛糸を使いました。
制作途中、長さを確認するのにこうちゃんの首に巻き「どう?」と聞くと「あったか~い!いろんな色があってかわいい!」
と言ってくれる褒め上手なこうちゃん、その姿が何とも言えず可愛く、がぜんヤル気が湧いてきます。
週末には新しいマフラーでお出かけの予定だったのですが、最近ひらがなが読めるようになったこうちゃんは、いろんな看板やテレビの字幕を読むようになり、それで脳が活発に動いているからなのか?定期的に熱がでてダウンしてしまうので、今回は自宅のベランダで撮影してみました。
結婚後は主人にもマフラーを編んでおり、大阪に帰って来るときにはマフラーを巻いてきてくれます。
主人とこうちゃんが私の編んだマフラーを巻いて出かける姿を見ていると、ほっこりした幸せな気持ちで満たされます。
ミシンや編み物もそうですが、私はどちらかというと完成したときの達成感というよりも、原型のないものが少しずつ形になっていく過程が好きで癒されます。
昔は小学校の夏休みの自由工作で、爪楊枝をボンドでつなげて家を作ったりもしていました。どうも手先を使った地味な作業を好むようです。(^^ゞ
ポジティブな考え方をすると“確立された治療法”という明確な答えがないこの難病と向き合い、少しずつ結果を出していくには適したタイプなのかもしれません。
今後、治療法が確立されるまでの道のりは、けして「癒される」とは言いにくいかもしれませんが、あくまでポジティブにその過程を楽しみたいと思います。
医療人の皆様、治療法の確立に向けた研究、よろしくお願いします。
住 環 境
りえこ新聞6号で紹介したH先生とM先生ですが、2~3ヶ月おきに我が家を訪ねてくれています。
前回からは6号を見た理学療法士のK先生(H先生退職後の担当PTでした)も一緒に、それぞれがお忙しいなか3名で新居を訪問してくれました。
前の段差ハウスを知っているだけにバリアフリーの新居は「いいやん!」との評価で、身体への負担軽減だけでなく、何よりも安全・安心につき合格ということでまとまりました。(^^ゞ
私は『福祉住環境コーディネーター2級』と『福祉用具専門相談員』の資格を持っており、その資格を活かして住宅改修の業務に携わった経験があります。
さらには自分の病気についても多少の知識があったにもかかわらず、あの段差ハウスを選んで生活していたことを思うと、いかに現実を見ようとしていなかったのかがよくわかります。
人の役に立ちたいと思い取得した資格ですが、自分のためにはうまく活かせなかったようです。
それでも私の周りにはサポートしてくれる人がたくさんいて、本当に幸せで感謝の気持ちでいっぱいです。
かつて退院を機に、日に日に健常者に馴染んでいく私の姿に「日常生活に勝るリハビリはないねんなぁ」とつぶやいていた先生が「やっぱり住環境って大事やなぁ」と言いながら帰って行きました。
今度は「奇跡ってあるねんなぁ」とつぶやいてもらいたいと思います。(^_^)v
ロマンチック
こうちゃんの発想力や想像力はとても面白く「子どもの目にはそんな風に映っているんだ」と感心させられることがよくあります。
先日、主人を迎えに新大阪駅へ向かう途中で小雨が降ってきました。
車のフロントガラスに小さな雨粒の跡が増えてきたのでワイパーを動かすと「ママ流れ星がいっぱいや!何かお願いせな!」と言って手を合わせ「ママの病気が治りますように」と言ってくれました。
フロントガラスの雨がワイパーで扇状にのびたものを『流れ星』に例えるとは、なかなかメルヘンチック☆
と思っていると「ママも早くお願いせな消えるで!」と言ったかと思うと「代わりに言ったる!」「病気が治ってこうちゃんといっぱい遊べますように!」「コレでいい?」と早口でまくしたて、私の分までお願いしてくれました。
こうちゃんの発想力に感心し、優しい言葉に感動し、そして話すテンポの良さに笑わされました。
あまり好きではない雨でしたが「雨も悪くはないなぁ」などと思いながら、突然フロントガラスに現れた『流れ星』が消えないよう、こっそりワイパーを止めていた母でした。(^_-)-☆
~旦那後期~
前号で一周年を迎えた『りえこ新聞』ですが、一年を振り返りもっとも驚くのが妻の文章力の向上です。
この新聞は
①妻が原文と大まかなレイアウトを作成→②自分がレイアウト内に読み易くおさまるよう文章校正&レイアウト調整という段取りで作成
しているのですが、妻が作成する原文が格段にレベルアップしているのです!
A4サイズの小さな新聞ですが『継続は力なり』の意味を実感、小さなことでも続けることこそがダイエットの極意であると悟りました。